VirtualBoxとWSLを比較してWSLに乗り換えました
最近WSL 2(Windows Subsystem for Linux 2)で盛り上がっているので、今まで食わず嫌いで使っていなかったWSLについて今更ながら調べて使ってみることにしました。
WSLについて調べてVirtualBox + Vagrantと比較した内容をまとめておきます。
WSLを使ってなかった理由
今まではVirtualBox + Vagrant で開発環境を作っていました。
WSLについては以下のようなことが引っかかっていて、ちゃんと調べることなく使っていませんでした。
- 仮想マシンのように環境が独立しているわけではないので、環境構築で間違えたときに気軽に作り直せないのかなと思っていた。
- Windows上での開発環境構築ですごくハマった嫌な記憶があるので、LinuxでもWindows上で動いているというだけで少し怖かった。
WSL vs VirtualBox + Vagrant
WSLとVirtualBox + Vagrantの違いを調べてみました。
WSL | VirtualBox + Vagrant | |
---|---|---|
起動 | 速い(2秒程度) | 遅い(60秒程度) |
実行速度 | IOが遅いらしい WSLのIO遅いよ問題 - Devlion Memo |
IOの遅さはない |
メモリ | ホストマシンと共有。 必要なときに必要なだけ使ってくれる。 |
別で割り当てる。 4GB割り当てると、仮想マシンを起動しているだけでホストマシンで4GB使用できるメモリが減る。 |
IPアドレス | ホストマシンと一緒。 localhostを使えるのでWebアプリケーション開発では便利。 |
ホストマシンと異なる。 |
ファイルアクセス | Windowsのファイルにアクセスできる。 Windows側からWSLで作成したファイルへのアクセスもできる。 誤って rm -rf / などはしないように注意。 |
共有設定をしていないWindows側のディレクトリにはアクセスできない。 |
バックアップ | 多少の手間はかかるが可能。 WSLのバックアップを検討する - concerti.tsukubaのブログ |
スナップショットで簡単に作成できる。 |
環境構築のやり直し | Linuxディストリビューションをアンインストール & 再インストールするだけ | 仮想マシンを作り直すだけ |
比較してみて、もともと気にしていた環境構築のやり直しも問題なさそうだし、私個人で使う分にはWSLの方が使いやすそうだったのでWSLに乗り換えることにしました。今後WSLで困ることがあればまた記事を書こうと思います。